北見市で家を買う前に知るべき冬の実情|暖房費・除雪・凍結


北見市・美幌町で不動産売買を専門に手がける株式会社しろくま建物管理です。

北見市で家を買うことを検討しているなら、冬の生活コストと住宅の断熱性能は、価格や立地と同じくらい重要な判断材料です。

北見市は1月の平均最低気温が-14.2°C、年間降雪量が414cmという日本有数の寒冷地です。暖房費、水道凍結、除雪の負担は、住む家によって大きく変わります。

本記事では、北見で家を買う前に知っておくべき冬の実情を、数字とともにお伝えします。


北見市の冬はどれくらい厳しいか

北見市の冬はどれくらい厳しいか

気温データ

平均気温 平均最高気温 平均最低気温
12月 -5.1°C 0.0°C -10.8°C
1月 -8.0°C -2.6°C -14.2°C
2月 -7.4°C -1.6°C -14.0°C
3月 -1.9°C 3.3°C -7.6°C

観測史上の最低気温は-30.9°Cです。1月〜2月は毎日のように最低気温が-10°Cを下回ります。

降雪量

降雪量(合計) 最深積雪
12月 92cm 39cm
1月 109cm 65cm
2月 85cm 69cm
3月 81cm 69cm
年間合計 414cm 83cm(最深)

道内・全国での位置づけ

  • 省エネ基準上の1地域(日本で最も寒い区分)に分類
  • 1月の平均最低気温-14.2°Cは、札幌(約-6.4°C)の2倍以上の厳しさ
  • 内陸盆地のため放射冷却が強く、冬季は連日-20°C以下になることも珍しくない
  • 一方で、自然災害が非常に少ない(地震・津波・台風の被害がほとんどない)

北見市の暖房費:年間いくらかかるか

北見市の暖房費:年間いくらかかるか

北見市の主な暖房方式

北海道の家庭の82.3%が灯油を暖房に使用しています。北見市も例外ではありません。

暖房方式 特徴 普及状況
灯油セントラルヒーティング ボイラーで温水を循環、パネルヒーターで各部屋を暖める 新築の約70〜80%が採用
FF式灯油ストーブ 強制給排気式の灯油ストーブ 中古住宅に多い
ガス暖房 都市ガスの供給エリアが限定的 少数派
電気暖房 ヒートポンプ等 ランニングコストが高く主流ではない

暖房費の目安(30坪の戸建て)

暖房方式 月額(ピーク月) 年額
灯油セントラルヒーティング 2万〜3万円 約19万〜25万円
電気セントラルヒーティング 3万〜5万円 約84万円
ガスセントラルヒーティング 約39万〜48万円

灯油の消費量と価格

項目 データ
灯油価格(2026年1月、北海道平均) 約127円/リットル
30坪戸建ての年間消費量 約1,500〜2,000リットル
ピーク月の消費量(1月・2月) 約250〜350リットル/月
年間の灯油代 約19万〜25万円

断熱性能で暖房費は激変する

同じ広さの家でも、断熱性能によって暖房費が2倍以上変わります。

ある事例では、断熱性能が低い中古住宅で月10万円の灯油代がかかっていたものが、建て替え後は月2万円台に収まったという報告があります。

中古住宅を購入する際は、暖房費は物件価格と同じくらい重要な判断材料です。


北見で重要な断熱性能:新築と中古でどれだけ違うか

北見で重要な断熱性能:新築と中古でどれだけ違うか

省エネ基準と断熱等級

北見市は省エネ基準の1地域(最も厳しい断熱基準が求められる地域)に分類されています。

断熱等級 UA値(1地域) 目安
等級4(2025年4月〜義務化) 0.46 最低基準
等級5(ZEH水準、2030年〜義務化予定) 0.40 推奨
等級6 0.28 高断熱
等級7 0.20 最高水準

新築と中古の断熱性能の差

項目 新築(2025年以降) 中古(1990年代以前)
トリプルガラスが標準化 単板ガラス+アルミサッシの場合あり
壁の断熱材 高性能グラスウール200mm以上 グラスウール50mm程度
断熱等級 等級4以上(義務化) 等級2以下の場合あり
暖房費の目安(30坪) 月2万〜3万円 月5万〜10万円の場合あり

1990年代以前の住宅は、現在の基準の3分の1以下の断熱性能しかない場合があります。

中古住宅の購入時に確認すべきこと

  • :ペアガラスかトリプルガラスか。単板ガラスは論外
  • サッシ:アルミサッシは結露の原因。樹脂サッシや複合サッシが望ましい
  • ボイラーの年式:寿命は10〜15年。交換費用は30万〜50万円
  • 断熱改修の費用:窓・壁の断熱改修は100万〜300万円

水道凍結:北見の冬で最も怖いトラブル

凍結の条件

外気温が-4°C以下になったら水抜きが必要です。北見市では1月・2月は毎日のように該当するため、日常的な対策が必須です。

水抜き(水落とし)の手順

水抜きは北見の冬の基本動作です。長時間の外出・就寝前・旅行時には必ず行います。

  1. 給水栓(蛇口)とバルブを開け、水が出る状態にする
  2. 水抜栓ハンドルを「止」「閉」の位置にする
  3. 給水栓に指をあてて空気を吸っている状態を確認し、蛇口を閉める
  4. 排水管のトラップに不凍液を入れる
  5. 水洗トイレはタンクレバーを「大」に回してタンクを空にする
  6. 床下の換気口を閉める

凍結した場合の費用

作業内容 費用目安
解氷作業(業者依頼) 1万〜3万円
水道管破裂の修理(1箇所) 2万〜5万円
繁忙期(12月〜2月)の修理 3万円〜
床・壁・家具に被害が及んだ場合 10万円以上

凍結修理は全額自己負担です。保険でカバーされる場合もありますが、水抜きを怠った場合は対象外になることがあります。

中古住宅の購入時に確認すべきこと

  • 水抜栓の位置と数:各水回りに水抜栓があるか
  • 電動か手動か:電動水抜栓のほうが操作が楽
  • 正常に動作するか:長期間使用されていない物件は固着している場合あり

北見市の水道凍結に関する問い合わせ先:上下水道局給排水課(0157-25-1179)


北見市の除雪:一戸建てオーナーの冬の日課

北見市の除雪体制

北見市は4自治区(北見・端野・常呂・留辺蘂)ごとに除雪体制を組織しています。

  • 幹線道路:優先的に除雪。深夜〜早朝に作業
  • 生活道路:左右にかき分ける除雪。路面まで削らない
  • 自宅前各家庭で除雪するのが原則

除雪車は個別の住宅の出入口まで対応しません。降雪後は自宅前の除雪が日課になります。

除雪の負担

項目 目安
降雪後の除雪作業時間 30分〜1時間
除雪業者のシーズン契約(10回) 年間4万〜8万円
スポット除雪(1回) 数千円〜1万円
排雪(ダンプ1台分) 数千円〜

除雪で後悔しないためのポイント

物件選びの段階で確認すべきこと

  1. 敷地内に雪を積めるスペースがあるか — これが最重要。雪を積む場所がないと、排雪業者に依頼する必要がある
  2. 間口の広さ — 除雪車が入れる間口があるか
  3. 屋根の形状 — 無落雪屋根(フラットルーフ)か、落雪屋根か。落雪屋根の場合は隣家との距離を確認
  4. 幹線道路からの距離 — 幹線道路沿いは除雪対応が早い

ロードヒーティングについて

駐車場や玄関前にロードヒーティングを設置する方法もあります。

項目 目安
設置費用(駐車場2台分・約25m²) 60万〜100万円
ランニングコスト(灯油式、1シーズン) 5万〜6万円

冬に家を内覧するときの注意点

積雪で確認できないもの

冬季(12月〜3月)の内覧では、以下の項目が積雪で確認できません

  • 外壁の劣化・ひび割れ(特に1階部分)
  • 屋根の状態(板金の劣化、排水ダクトの詰まり)
  • 基礎のクラック
  • 敷地境界・隣家との距離感

春の雪解け後に発覚しやすい不具合

  • 雨漏り:無落雪屋根のダクト排水不良、コーキングの劣化
  • 基礎のひび割れ:凍結融解サイクルによるコンクリートの劣化
  • 外壁の凍害:窯業系サイディングの含水・凍結・膨張による剥離
  • 敷地内の排水不良:融雪水が溜まる箇所が判明
  • 地盤沈下:凍上(霜柱による地盤の隆起)後の沈下

冬の内覧で見るべき8つのポイント

  1. 窓・サッシの結露 — 結露が多い=断熱性能が低い。サッシ枠のカビ跡を確認
  2. 暖房設備の状態 — ボイラーの年式(寿命10〜15年)、パネルヒーターの配置
  3. 室温の均一性 — 各部屋の温度差。セントラルヒーティングなら全室暖かいはず
  4. 水抜き設備 — 水抜栓の位置・数・動作確認
  5. 除雪スペース — 敷地内に雪を積める場所があるか
  6. 屋根からの落雪方向 — 隣家・通路への落雪リスク
  7. 玄関・車庫前の傾斜 — 凍結時のスリップリスク
  8. 24時間換気 — 止めている住宅は結露・カビのリスクが高い

推奨事項

  • できれば春(4〜5月)に再度外回りを確認する条件を売主と交渉する
  • ホームインスペクション(住宅診断)を依頼し、専門家に断熱性能や構造を確認してもらう
  • 冬の状態を確認できるのは逆にメリット(暖房の効き具合、除雪の大変さ、結露の状況を実際に体感できる)

冬の生活コストまとめ

北見市の一戸建てに住む場合、冬季にかかるコストの目安です。

費目 月額(冬季) 年額
灯油代(暖房) 2万〜4万円 19万〜25万円
電気代 1.5万〜2.5万円 15万〜20万円
水道代 0.5万〜0.8万円 6万〜10万円
除雪(業者契約の場合) 4万〜8万円
合計 4万〜7万円 44万〜63万円

断熱性能が低い中古住宅の場合、灯油代だけで年間50万円以上になるケースもあります。物件価格だけでなく、冬の生活コストまで含めた総額で判断することが重要です。


北見市の行政支援

冬の住まいに関連する行政支援があります。

支援制度 内容
住宅エコ改修補助 補助対象工事費の20%、最大20万円。ZEHレベルの改修で最大60万円
空家除却補助 危険空家:最大50万円、老朽空家:最大20万円
UIJターン移住支援金 東京23区等からの移住者に単身60万円、世帯100万円(条件あり)

断熱改修を行う場合、行政の補助制度を活用できる可能性があります。


不動産購入のご相談

株式会社しろくま建物管理は、北見市・美幌町を中心に不動産売買を専門に手がけています。不動産売買500件以上の実績があります。

「この物件の断熱性能は大丈夫か」「暖房費はどれくらいかかりそうか」「冬を考慮してどのエリアが良いか」——冬の生活を踏まえたご相談を承っています。

  • TEL:0157-33-4185
  • 対応エリア:北見市・美幌町

よくある質問(FAQ)

Q. 北見市の冬の暖房費はいくら?

灯油セントラルヒーティングの場合、30坪の戸建てで年間約19万〜25万円が目安です。ただし、断熱性能が低い中古住宅では年間50万円以上かかるケースもあります。物件の断熱性能によって大きく変わります。

Q. 水道凍結はどうやって防ぐ?

外気温が-4°C以下になったら水抜き(水落とし)を行います。北見市では1月〜2月は毎日のように該当するため、日常的な習慣として身につける必要があります。旅行や長期不在時は必ず水抜きを行ってください。

Q. 中古住宅の断熱性能はどうやって確認する?

窓のガラス(単板・ペア・トリプル)、サッシの素材(アルミ・樹脂)、壁の断熱材の種類と厚さを確認します。冬に内覧する場合は、結露の有無と室温の均一性が参考になります。より正確には、ホームインスペクション(住宅診断)の依頼をおすすめします。

Q. 冬に内覧しても大丈夫?

大丈夫です。むしろ、暖房の効き具合・結露の状況・除雪の大変さを実際に体感できるメリットがあります。ただし、外壁・基礎・屋根は積雪で確認できないため、春に再確認するか、ホームインスペクションを依頼することをおすすめします。


※本記事は2026年2月時点の情報に基づいています。気象データは気象庁の平年値(1991〜2020年)、灯油価格は北海道経済産業局の発表値を参考にしています。暖房費・除雪費用は住宅の条件により異なるため、具体的な金額は個別にご確認ください。