虚言癖について

おはようございます、矢口です。

ホムペ更新したの嬉しすぎて、一日中ホームページ構ってました。一日にブログ、三つあげちゃお!と今したためてるんですが、嫁に

「んな連投なんかすな、書き溜めておけ!」

と忠告を受けまして、確かにそうだよなと思い、予約投稿機能というのを駆使して、明日のおはようのために、夕方書いてる次第です。

チラシで私の文章読んだことある方ならわかってると思いますが、社長ブログに不動産のことなんか一切書きません。どうでもいい雑談を書くだけです。でも、不動産のことは不動産コラムにいずれまとめていくんで、そっち読んでくださいね。

さて、今日のテーマは虚言癖です。

もう、数々の人間と45年もの間、関わってきました。友達にお客さん、部下、上司、その他大勢。

若い頃、尾崎豊が好きになって、社会と戦う姿とか、かっこいいー!とかなってたわけです。

盗んだバイクで走り出す、という歌詞がありますが、バイク盗んで走り出して、ばかじゃねーの、っていう人がいます。まぁ、バカなのは確かだし、絶対に他人のバイクを盗んじゃいけません。ただ、あの歌はそういう意味じゃなくて、高校生がバイクを盗んで走るという行為が暗喩する様々な社会情勢をそのフレーズに込めてるわけですよ。

実際盗んでる人たくさんいましたし、若者の社会情勢はかなり危うかったです。

当時の学校は本当にひどいものでした。学歴偏重で、暴力も横行しており、人権もへったくれもありません。

三重県の日生学園とか、ご存知ですか?もう、あそこはそういうダメな学校のヒエラルキーの頂点ですね笑

https://gendai.media/articles/-/114218

上の記事、読んでみてください、ガチでやばいです。

尾崎は、酷すぎる、教育の皮を被った悪魔のような連中に牙を剥いていたのだと思います。

ただ、時代は変わり、今は令和の世。今、そんな学校なんかありません。

子供達の人権を尊重し、体罰もなくなり、高圧的な先生も激減しました。

それで、社会が良くなったのか???全然なってませんね。むしろ悪化してるまであります。

あの頃の尾崎は何と戦っていたのだろうか?ふと思うことがこの年になってもよくあるのですよ。

私はこの歳でその答えを「虚言」とたたかっていたのだ、と表現します。ただ、彼自身は自分が戦っていたことがなんだったのか、よくわからなかったことでしょう。だって、目の前にどう考えても悪い連中がそこらじゅうにいましたからね、あの時代は。ネットもない時代で理性なんか働いてない時代でしたから。

私も似たような経験を若い頃して、安い給料でいいようにこき使おうとする連中の下で甘んじて働いて、でも、我慢できなかったので独立しました。

理想を掲げ、若い人でも普通の暮らしがおくれるようにと、会社の福利厚生についても真剣に考え、実行してきました。

ただ、現実は、会社の理念もわからないような人間が、会社の看板を騙って、ひどい仕事を散々したという過去もあります。その都度、苦心して対処して、違う道を選んでもらいました。

10年も会社やってると、綺麗事で終わらなかったことが多々ありました。ただ、それは仕方ないことだなと今は思います。私も精一杯やりましたが、10割は打てません。ただ、今後、同じ過ちは犯したくない。そう、痛切に日々思うのです。

色々そういう思いしている時に思い出すのが、尾崎豊、あと、芥川龍之介の蜘蛛の糸です。

蜘蛛の糸は、仏様が垂らした糸に地獄のならずものが天国に上っていくのですが、他の連中も一緒に登ろうとしたら、蹴落としてしまってるのを仏様が見て、糸をぷつっと切ってまた地獄に落ちていく話です。

仏様が糸を切る時、どのような感情だったのか?

糸を切りたいわけないですよね。みんな救いたい。でも、仏様は糸を切りました。あの仏様でさえ、糸を切るのです。

誠実でありたい、でも、そうはなりきれない現状と、尾崎とか蜘蛛の糸の話を思い出して、人としてまっとうとして生きるために、一番害毒になるのは、虚言そのものだ、と悟ったのです。

虚言癖の人を救うとか、育てるとかは、無理です。散々私もやってみましたが、一度も成功しませんでした。そのせいで迷惑をかけた人の方が多かった気がします。

彼らの好物は、人の優しさそのものです。それを貪り食って、また誠実な人に対して甘えて仇となすのですよ。今の社会を見るとそんな話ばっかりです。いや、昔からですね。

ただ、大会社とか経営するなら、そういう虚言癖の人でもシステムで押さえつけて、使いこなす術とかあるかもしれません。どこの国とは言いませんが、虚言癖ベースの文化の国家もなきにしもあらずです。

そういうことを考えて、私は経営の才能はないなぁ、と思いました。多分、私の生きる範囲は、この北見・美幌そのあたりまでです。教育も、嘘つき相手に大切な技術を伝授するとかは金輪際無理だなと思います。治らないものは治らない。糸をぷつっと切るのが一番だなと。

そう決めたんです、虚言癖の人間とは一切付き合わないと。そう決めたら心がとても軽くなりました。

人生に一つの指針ができたと言いますか、死んだ尾崎もあの世で私の決断を祝福してくれてると思います。

しろくまの理念で、社員と家族のように接したいというのがありましたが、綺麗事だと思って却下していたんですが、やはり、家族でありたいなと思います。まぁ、家族だからやめるな!とかそういう話ではないんですけど笑 そうなると、日生学園みたいになりますね笑

家族でありたいと思えるような人以外と仕事したくない、そういうことです。職人もそうですね。そういう絆を私は感じてるんですよ、私の仕事のパートナーには。大事な人間なら、みんなが一番大切にしている仕事に関して、仇をなすような真似はしないですよね。

愛だとか、誠実だとか、言葉で言うのは簡単ですが、実際そうでない人はいます。何がダメか?というと、行動が一致してないからです。行動とは何か?

身の回りの見栄と虚言を遠ざけること、そういう連中と付き合わないこと

それが、今の私の答えですね。そうすれば、自然に誠実とか愛とか、気取らなくても楽しく暮らせます。

来年の二月には、10周年です。この考えは、今後不動産会社をやる上で、一番大切な決意だな、と私は思ってます。私はお客さんに対して全部の責任を負ってます。成功したことも多かったですが、10割打てたと言うわけではありませんでした。でも、次の10年は10割に近づけるように研鑽したい。そのための基本的な姿勢です。

このビジョンは別に難しいことではないですよね。でも、本当に重要だと思うんですよ。

うちの会社にいてよかったな、そして、うちの会社に頼んでよかったな、とみんなが思える会社にしたいなと思います。