こんにちは!北海道北見市・網走市・美幌町の不動産売買専門会社「しろくま建物管理」の矢口です。
空き家を所有しているものの、解体費用がなく、解体や売却がなかなか進まないとお悩みではありませんか?
また、解体せずに売りたいとご希望の方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は空き家の解体費用について解説!
解体費用の相場や費用を準備する方法だけでなく、解体せずに売却する方法についてもお話します。
空き家所有で解体費用がない場合はどんな方法がある?
空き家を所有しているものの、解体費用が無く、放置してしまっているケースは多いです。
空き家にしておくことで空き巣などの被害を受けることがありますし、空き家が崩れて第三者に被害を及ぼすこともあります。
解体費用を工面する方法や、解体費用を節約する方法、解体せずに売却する方法などをご紹介します。
自治体の補助金を利用する
自治体によっては危険な空き家を解消する目的で、空き家解体費用の補助金を出しているところがあります。
補助金制度の名称や補助金の金額、補助を受けられる条件などは自治体によって異なりますので、各自治体への確認が必要です。
北海道北見市・美幌町各自治体においても、解体時に補助金が出ます。詳しくは各自治体のHPをご確認くださいませ。
解体ローンを組む
各地方銀行やJAなどでは、原則として担保や保証人不要、年金受給者でも借り入れ可能の「空き家解体専用ローン」があります。
自治体の空き家補助金制度と一緒に利用する場合は、ローン金利を0.2~0.5%引き下げるなどの措置が取られているケースもあります。
解体費用を節約するコツ
解体処分費用を少しでも抑えるためのコツとしては、まず自分で処分した方が良いものと一緒に処分した方が良いものを分け、物をできるだけ減らしておくことです。
解体費用には解体した「がれき」の処分費用が含まれており、がれきの量が増えれば処分費用も増えます。
そのため、売るなり譲るなり、自分で処分できるものはしてしまった方が費用が抑えられます。
ただし一緒に解体してしまった方が安く済むものもあるので、あらかじめ解体業者に聞いておくといいでしょう。
節約できる解体業者を選ぶために、複数の業者から見積もりを取ることも大事。
その際「工事一式」などは、内訳を記載してもらうとベストです。
見積もり内容が比較しやすく、後のトラブル防止にもなります。
解体せずに売却する方法
空き家を解体せずに売却する方法は以下の2つがあります。
①空き家付きで売りに出す
②空き家付きで不動産会社に売却する
同じことのようですが、①は不動産会社が「仲介」して買主を探すのに対し、②は不動産会社が「買主」となります。
よって、すぐに売れて現金化が図れるのは②の方法です。
ただし不動産会社への売却は、空き家の状態が良好で立地が良いといった好条件が揃っていないと難しいです。
急な相続などですぐに遺産相続の現金を用意する必要がある場合などは、まずは不動産会社に相談してみることをおすすめします。
空き家の解体にはどのくらいの費用や時間がかかる?
空き家の解体費用は地域によって異なります。
理由は、人件費や重機使用料金、作業にかかる費用の違いがあるからです。
人件費は都市部の方が高くなりがちです。
重機使用料金も、重機を置く場所代などが都市部の方が高いため、費用がかかりすいと言えるでしょう。
作業に関する費用としては養生代や足場代があります。
住宅が密接していると、養生を厳重にするため養生代が高くなります。
以下に木造住宅の地域ごとの解体費用目安を示しますが、同じ県内であっても地域や立地によって条件が異なります。
- 北海道:坪5-10万円
東京都、大阪府などの都市部では人件費や場所代の関係で坪単価は高い傾向にあります。
近年、アスベストの処理で法律が厳しくなり、解体価格高騰の傾向性があります。
解体の流れは以下のようになります。
1.現地調査・見積り作成
2.工事契約
3.工事業者による近隣住宅への挨拶回り
4.配管、配線、植栽などの撤去
5.養生、足場組み
6.解体
7.廃材処分
8.整地
上記、1~8にかかる期間は、スムーズに進めば1ヶ月ほどで完了します。
解体せずに売却したほうがいい場合と注意点は?
解体費用は安くないため、あえて解体はせず、空き家付きで売却した方がお得になるケースもあります。
まず、建物が昭和57年以降建築のケースです。
住宅ローン控除は中古住宅の場合、昭和57年以降建築の建物であることが条件です。
また、昭和57年以降建築であれば状態も良いものが多いので買い手が付きやすくなります。
昭和57年より前の建築の場合は解体はせず「古家付き土地」として販売する方法があります。
リフォームをしてあったり、立地が良ければ買い手もつきやすいでしょう。
古家付き土地で売れない場合は立地により更地にして販売をするというように、順を踏むのもアリです。
その他、築年数が経っていても空き家のままの方がお得になるケースとしては、有名な建築家が手掛けたデザインであったり、明治~昭和などの文化を象徴する建物であるといった「建物自体に価値がある場合」です。
欄間や柱、梁などの内部装飾などにも当てはまります。
古民家でもリフォームやリノベーションをして、住宅や店舗に使う方もいらっしゃいますので、築年数だけで解体を決定しなくても良いのです。
先述したように立地や建物の状態が良い場合、不動産会社に買取をしてもらうという方法もあります。
まずは不動産会社に相談されることをおすすめします。
売却と解体の注意点!タイミングも大事
解体時には「再建築不可物件」ではないか、注意しましょう。
建築基準法により、現在家を建てるためには「接道義務」を守らなければなりません。
接道義務とは「幅員4m以上の道路に2m以上接していないといけない」というもので、これを満たさない昔の基準で細かく区分けされた土地や、私道を設けているような土地の場合、更地にしてしまうと新たに家が建てられません。
ちなみに、再建築不可に指定された地域でも、リフォームをした物件なら居住可能です。
空き家の売却のタイミングは、早ければ早いほど良いです。
早く手放すことで固定資産税の負担もなくなります。
相続などで家を相続し「売却予定だけど、もう少し落ち着いてから…」と売却を延ばしてしまっている方も多いですが、人が住まなくなると家は急速に劣化します。
住む予定がないのであれば、早めの売却をおすすめします。
北見エリアの不動産売却ならしろくま建物管理にご相談ください。
豊富な実績から、お客様にぴったりのご提案をさせていただきます!
解体費用がない空き家でも売却はできる
空き家の解体費用がない場合、自治体の補助金制度や金融機関の解体専用ローンを利用する方法があります。
築年数が浅い物件は中古物件として、築年数が経っている物件は古家付き土地として、解体せずに売却する方法も。
不動産会社に直接売却する方法もあるので、解体費用がない場合はご相談されることをおすすめします。
空き家の解体にかかる期間はスムーズに進めば約1ヶ月です。
地域によって解体費用は異なりますが、相見積もりを取ってしっかり比較しましょう。
自分で処分できるものは済ませておくと処分費用を抑えられます。
空き家解体については注意点もありますが、売却を考えているなら早めに対応されたほうが良いでしょう。