こんにちは!北海道北見市・網走市・美幌町の不動産売買専門会社「しろくま建物管理」の矢口です。
住んでいる家を売却する場合、新しい家に引っ越すタイミングは「売却が決まる前」と「売却が決まってから」のどちらが良いのでしょうか。
引っ越しにはさまざまな手続きがあるため、段取りよく進めていくことで、失敗が少なく、スムーズに進めることができます。
今回は、家を売却するときの引っ越しの適切なタイミングについて。
売却先行・購入先行のそれぞれのメリットデメリットや知っておくべきポイント、手続きの段取り、引っ越しにかかる費用も解説します。
今住んでいる家を売却したい!引っ越しのタイミングはいつ?
家を売却する際の引っ越しのタイミングには、売却が決まる前に行う「購入先行」と、売却が決まってから行う「売却先行」があります。
売却が決まる前に引っ越しを行う「購入先行」
家の売却が正式に決まる前に新しい家に引っ越すことを「購入先行」と言います。
【メリット】
- 新居をゆっくり選ぶことができる
- 引っ越しのタイミングを決められる
- 家具がない状態で内覧をしてもらえる
【デメリット】
- 売却までに時間がかかると、旧居と新居の費用負担が二重にかかる
- 売却先を決定するために売り急ぎ、価格を下げなければいけない可能性がある
売却が決まってから引っ越しを行う「売却先行」
家が売却できることが決まった後に、新しい家に引っ越すことを「売却先行」と言います。
【メリット】
- 売却活動を腰を据えて行うことができる
- 引っ越しや新生活に売却費用を充てることができる
【デメリット】
- 引っ越しのタイミングが決められない
- 売却から引き渡しまでの間に引っ越しを完了させなければならない
購入先行と売却先行はどちらがいい?
購入先行、売却先行はどちらにもメリット・デメリットがあります。
「子どもの進学に合わせて絶対に4月までには引っ越しを完了させておきたい」といった理由があるなら「売却が決まる前に引っ越しをする」など、引っ越しに関する優先順位をつけておくといいでしょう。
家を売却する場合の引っ越しで知っておくべきポイントは?
家を売却する場合、引っ越しのタイミングには知っておくべきポイントがあります。
残代金の決済日前日までに引っ越さなければならない
売買代金は売買契約書締結と残代金を支払う決済日の2回に分けて授受され、残代金とは売却代金として受け取っている手付金を引いた金額のことを言います。
物件を引き渡す際には、買主から残代金を回収します。
決済と物件の引き渡しは同じタイミングで行う決まりになっており、決済後に買主のものとなるため、この決済日前日までには引っ越しを済ませておく必要があります。
不動産売却時には司法書士などの専門家が仲介に入ることが多いので、手続きは指示に従って行えば難しくありません。
不動産の売却に必要な書類は、こちらで詳しく解説しています。
買主への報告や渡す書類は漏れなく。引っ越し時は書類紛失にも注意を
住んでいた物件なので、不具合が生じている可能性があります。
引越し前に住宅設備の不具合を見つけた場合は、売主は買主に対して確実に報告します。
実測図や建築関係書類、住宅設備の保証書、取扱説明書など、売却する物件に付いている必要書類も引き渡し時には漏れなく渡すようにしましょう。
引っ越しの際には、引き渡し時に必要な重要書類の紛失にも十分注意しましょう。
引っ越しで必要な手続きは?家の売却を考えたらチェックしておこう
引っ越しは手続きしなければならないことが多く、引っ越し直前にすべてやろうとすると非常に大変です。
手続きが遅れると、新居での生活にスムーズに移行できない可能性も。
必要な手続きを時期ごとに簡単にご紹介します。
引っ越しが決まった段階
引っ越しが決まったら、以下の項目をできるだけ早く進めておきましょう。
- 在籍している学校と転校先の学校の両方に連絡を入れる
- 引っ越し業者の見積もりを取る
- エアコンの取り外し・取り付け工事の依頼(引っ越し業者に委託できる場合も)
- インターネットの移転手続き
1ヶ月前
- 粗大ごみの回収依頼をする
- 電気、ガス、水道、新聞などの解約・移転手続き
2週間前
- 固定電話の解約・移転手続き
- 郵便の転送手続き
1週間前
- 旧居からの住民票の異動届を出す
当日
- 固定電話の取り外し
- 電気のブレーカーを落とす
引っ越し後
- 電気、水道、ガスの手続き
- 新居への住民票の異動届を出す
- クレジットカードや銀行などの住所変更
上記に示した時期はあくまでも目安なので、早くできるものはどんどん進めてしまった方が良いです。
例えば郵便の転送手続きは2週間前としましたが、登録までに3~7営業日かかるため、引越し日が決まったらできるだけ早めに届け出をしましょう。
特に引っ越しが多い3・4月は、手続きをするための電話が繋がらなかったり、役所も混雑して手続きに時間がかかったりします。
インターネットの工事は特に時間がかかるので、新居ですぐに使うためには早めの手続きがおすすめです。
引っ越しにかかる費用はどのくらい?
引っ越しにかかる費用は、運ぶ量や距離、エレベーターの有無、業者、梱包サービスなどのオプションの有無によって大きく異なり、安ければ数万円、高ければ数十万円かかります。
特に引っ越しが多い3・4月などのハイシーズンは引っ越し費用が高額になり、一概に「引っ越し代金はこのくらい」と示すことができません。
ハイシーズンの引っ越しは、かなり前から予約で埋まってしまうことも多く、見積もりすら断られることも多いです。
引っ越しの日時が決まった段階で、早め早めに動きましょう。
また、引っ越し代金は相見積もりを取ると比較できて費用が抑えられます。
売却が先に行われ、転居先が見つからない場合は仮住まいに移る必要があります。
その場合、例えば家賃6万円の賃貸住宅を借りたとすると、家賃、敷金・礼金(それぞれ家賃1ヶ月分程度)、仲介手数料(家賃の0.5~1ヶ月分程度)+保証料・保険料などで、初期費用だけで30万円以上に。
しっかりと売却計画を立て、無駄のない売却を目指しましょう。
家の売却の引っ越しのタイミングは優先順位を付けて決めよう
家の売却に伴う引っ越しは、売却前に転居する場合と売却が決まってから転居する場合の2パターンがあります。
売却前に転居する場合は、売却の時期に縛られることなく転居のタイミングができるというメリットがありますが、売却できるまでの期間は住居費が二重にかかるというデメリットもあります。
売却が決まってから転居する場合は、売却費用を転居費用に回すことができるというメリットがありますが、転居のタイミングが売却に左右されるため、ゆっくりと新居を選べないのがデメリットです。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるので、優先順位を付けて検討しましょう。
転居は引き渡し前日までに行います。
買主に対する報告事項や設備の説明書の引き渡しなどは漏れのないように注意してくださいね。
引っ越しは手続きがたくさん。
段取りをつけておくとスムーズです。
引っ越し費用はハイシーズンだと数十万円かかり、仮住まいが必要な場合にも同じく数十万円が初期費用としてかかります。
以上のことをふまえて、売却の引っ越しはタイミングをよく考えることが重要です。
北見エリアで住み替えをご検討中の方は、ぜひしろくま建物管理にお気軽にご相談を!
売却計画について、引っ越しのタイミングなども含めて一緒に考えていきましょう。