こんにちは!北海道北見市・網走市・美幌町の不動産売買専門会社「しろくま建物管理」の矢口です。
相続などで空き家を所有することになったものの、特に必要としていないため「ただの物置」として使っているという方は多いのではないでしょうか。
空き家には家賃は発生しませんが、維持をするだけでもジワジワとお金がかかってしまいますよね。
今回は、空き家の維持費について検証!
空き家を維持するために必要な費用や注意点、空き家を維持する以外に手放す方法についてもご紹介します。
空き家の維持費は?最低限必要な費用を解説
空き家は所有するだけでも費用がかかります。
絶対に支払わなければならないのが「固定資産税」です。
都市計画法で市街化区域に指定されている土地・建物には「都市計画税(地方税)」もかかり、固定資産税と一緒に徴収されます。
固定資産税や都市計画税は、家や土地などの不動産を所有し続ける限り支払わなければならないお金です。
◆固定資産税の計算方法
更地:課税標準額×1.4%
敷地面積200㎡まで:課税標準額×1/6×1.4%
200㎡を越える部分:課税標準額×1/3×1.4%
◆都市計画税の計算方法
更地:課税標準額×0.3%
敷地面積200㎡まで:課税標準額×1/3×0.3%
200㎡を越える部分:課税標準額×2/3×0.3%
固定資産税、都市計画税ともに軽減措置があり、建物が立っていれば税金の負担は軽くなります。
ただし、空き家が「特定空き家」に指定されてしまうと、軽減措置は適用外に。
「空き家対策特別措置法」により、都市計画税が最大3、固定資産税が最大6倍になってしまいます!
特定空き家とは、適切な管理がされず倒壊の危険があったり、衛生管理上の問題があったり、周囲の景観を損ねるものであったりする状態の空き家のことを言います。
特定空き家になってしますと、行政代執行によって強制的に解体されるケースも。
その場合、解体費用は空き家の管理者に請求されます。
空き家の維持にはその他にも費用がかかる?注意点をご紹介
空き家を維持するための費用は、固定資産税や都市計画税といった税金だけではありません。
その他に、維持にかかる費用についても見てみましょう。
交通費・宿泊費
空き家が遠方であれば、管理のために交通費がかかります。
寝泊まりが難しい状態で日帰りが不可能な距離なら、宿泊費も必要になるでしょう。
管理費・修繕費
草や庭木の処理、壊れた箇所の修繕費などがかかります。
自分で管理することが難しい場合は、管理会社やシルバー人材センターなどに委託して管理してもらう費用が発生します。
保険代
所有している空き家が壊れたり、火災にあったりした際に、第三者にも被害を与えてしまった場合には損害補償が必要になります。
そのため、空き家でも火災保険や地震保険は加入すべきです。
ただし、空き家は人が住まない「一般物件」扱いになり、保険代は割高になります。
空き家の火災保険の必要性については、こちらでも詳しく解説しています。
空き家でも火災保険の加入が必要?その理由や補償内容について解説
水道光熱費
空き家でも管理をするために水道や電気の契約が必要です。
使用しなくても、基本料金がかかるケースがほとんどです。
維持できなくなった空き家を手放す方法
維持費がかかり続ける空き家を手放す方法は、ずばり「売却」です。
自分の手から離すことで維持費の負担もなくなり、さらに売却費用も得ることができますよ。
空き家の売却方法は「家を残したまま売る」「更地にして売る」の2パターンがあります。
どちらの売却方法が良いのか迷う場合は、こちらのコラムを参考にしてみてくださいね!
空き家処分には2つの売却方法が!解体費用の目安や抑えるポイント
思い入れのある実家などはなかなか手放しづらいかもしれませんが、万が一、壊れたりして第三者に被害を与えることになっては大変です。
また、空き家は管理をしていても、不法侵入などの犯罪に巻き込まれるリスクが高いことをご存じでしょうか。
一度でも不法侵入されてしまうと「いわくつき物件」となってしまいます。
思い入れのある家が、いわくつきの物件になってしまうのは辛いものですよね。
空き家の管理が難しい場合は、できるだけ早い段階で売却をご検討することをおすすめします。
空き家の犯罪リスクについては、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
空き家は不法侵入されやすいって本当?犯罪リスクを防ぐ対策をご紹介
空き家の管理には維持費がかかる!手放すことも検討を
空き家の維持費には必ず「固定資産税」と「都市計画税」といった税金がかかります。
その他、空き家を管理をするために必要な「交通費・宿泊費」「管理費・修繕費」「保険代」「水道・光熱費」があることを知っておきましょう。
固定資産税と都市計画税は建物が建っているときには「軽減措置」で税率が低く抑えられていますが、更地にしてしまうと上限いっぱいに支払わなければならなくなります。
しかし、建物があっても適切に管理されていない「特定空き家」に指定されてしまうと、軽減措置は受けられなくなります。
また、特定空き家は行政代執行によって取り壊されてしまう可能性もあり、その場合は撤去費用も負担しなければなりません。
空き家の維持費は大きな金額ではないとしても、積もり積もれば大きな負担になります。
お金の問題だけでなく、管理を続けるということは身体的にも気持ち的にも負担になるものです。
空き家の管理が行き届かずにいると、第三者に被害を与えてしまうリスクもあるため、「売却をして手放す」というのも一つの手です。
北見エリアで不動産の売却をご検討中なら、しろくま建物管理にお気軽にご相談ください。